介護保険で使える施設サービスについて
介護老人保健施設 ヒューマンライフケア横浜 支援相談員 杉野 美穂

  介護保険で要介護認定を受けると、いろいろなサービスを受けることができます。よく知られているのは、訪問介護やデイサービスです。入浴サービス等の在宅サービスが、今回は施設サービスについてお話します。

Q
どのような施設がありますか?

 介護保険で入所できる施設は3種類あります。介護老人福祉施設(特養)と介護老人保健施設(老健)と介護療養型医療施設(療養型病院)です。3施設とも、基本的には要介護認定で介護1〜5の方を対象にしていますが、それぞれの施設の目的により対象や入所期間に違いがあります。


Q
介護老人福祉施設(特養)はどんなところですか?

 特養は、在宅での生活が困難な方に入所いただき、そこで生活していく施設です。したがって入所期間の制限もなく、できる限り本人のペースに合わせた介護を提供し、ゆったりと過ごしていただくような配慮をしています。施設によっては全室個室の施設もあります。
現状では希望してもなかなか空きがなく、入所できるまでには相当の時間がかかることが多いため、最近では介護度が高く、高齢の方など必要度の高い方から入所できるよう、各自治体で工夫しています。


Q
介護老人保健施設(老健)はどんなところですか?

 老健は、病状安定期にある方が介護やリハビリ、医療を受けながら、在宅生活に再び戻るお手伝いをしていく施設です。入所については、病状が安定していて、施設での健康管理が可能な状態かどうか、判定会で協議していきます。入所までの期間は、施設によって異なりなすが3〜6ヶ月くらいかかることが多いようです。入所期間はおおむね6から12ヶ月くらいで、3ヶ月ごとに利用継続についての見直しをしていきます。老健はリハビリをしながら、在宅生活にもどることができるかどうか、本人・家族の方針を打ち出していく施設といえます。


Q
介護療養型医療施設はどんなところですか?

療養型病院は、積極的な治療はないものの、医療用チューブを使用するなど医学的管理が必要な方が、長期間入院して療養する施設です。特養や老健に比べると生活スペースは狭いものの、レクリエーションやリハビリもあり、医師や看護師などのスタッフが常にいてくれる安心感があります。


Q
利用料はどのくらいかかりますか?

 介護保険の1割負担分と日用品などの保険外自己負担分を合わせて、特養は、月に5〜6万円。老健は、月に6〜7万円。療養型病院は、月に15〜20万円くらいかかっているようです。


Q
入所施設を利用する時のアドバイスはありますか?

 在宅介護が必ずしもお互いにとって幸せな選択とは限りません。もちろん、施設の雰囲気がその方に合う合わないがありますので、充分見学や相談をしておくことが大切です。又、ショートステイなどを利用することで、いろいろな施設を使ってみることもお勧めします。仮に施設入所を選択したとしても、家族関係が切れる訳ではありません。むしろ精神的な介護は、家族にしかできないものですから、入所後も面会することを考え、通いやすい場所を選んだり、外出や外泊などの機会をもつことが大切です。本人との良好な関係を保ち、人生の最後の時をどう過ごしていくか、家族のみんなで考え、施設のスタッフに家族の希望を伝えていくことが、上手に施設を使っていく秘訣といえるでしょう。



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